ワーホリで到着した方がしなくてはいけない、各種手続き。ちょっと面倒に思えますが、やり方さえ知ればとても簡単。まずはお仕事探しの準備を整えましょう。
ワークパーミットの取得
ワーキングホリデーの方がカナダに来て一番初めに行う手続き。それがワークビザ(ワーキングホリデープログラム用)の取得手続きです。
日本で移民局から送られてきた書類はビザではなく、ビザ引き換え用の通知書です。従って入国したら、到着した空港内にある移民局(IRCC:Immigration, Refugees and Citizenship Canada、一般的にイミグレーションとも呼びます)へ行く必要があります。
※注意
到着した空港の移民局へ行かずに国際空港のゲートを出てしまうともう移民局には戻れません。こうなってしまうと最寄のアメリカ国境などへ行かないとワークビザを発行してもらえませんので、大変な手間となってしまいます。くれぐれもご注意下さい。
移民局での手続き
カナダへ入国した空港で入国審査を終えると、ワーホリの方は審査官から「イミグレーションへ行き手続きをして下さい」と指示されます。この後イミグレーションの窓口へ行き、「パスポート」と「移民局から送られてきたレター」の二つを提出します。
おおよそ下記のような質問を受けながら手続きが進められます。
- 「今までカナダへ来た事はありますか?」
- 「どの位の期間滞在する予定ですか?」
※注意
発行されたワークビザの名前にスペルミスがないか、期間はきちんと1年間でているかなど、きちんと確かめましょう。
※一年以内に帰国する、通学は最大で半年・・といったワーホリのルールに反しない回答をするように気をつけましょう。特に問題が無ければ、その場で本物のワークビザが発行されます
なお、入国時に必要な手続きはワークパーミットの取得のみです。
このページで説明しているその他の手続きは、あなたが居住する地域にて行って下さい。
「在留届」の提出
ご自分やご家族の安全のためにも、いざという時に役立つ「在留届」をお忘れなく。外国に住所または居所を定めて 3か月以上滞在する人 は、旅券法第16条により、 その地域を管轄する日本大使館または総領事館に速やかに在留届を提出することが義務付けられています。
義務とは言え、提出は本人の行動次第。しかし在留届を出すことで、カナダで万一の事件・事故や思わぬ災害に巻き込まれた場合に、日本国大使館や総領事館が在留届をもとにあなたの所在地や緊急連絡先を確認して援護出来ます。
カナダに到着したら、在留届の提出をお忘れずに!
在留届の届出方法
1.ネットで届出
外務省の在留届電子提出システムで、インターネットから簡単に届出を出す事が出来ます。 また一度ネットで登録をすれば、住所変更や帰国時もネットで変更が可能です。ただし既に在留届を提出している人はこのシステムを利用する事は出来ませんので、ご注意下さい。 詳細は外務省のORRネットからご覧下さい。手続きもこちらから可能です
http://www.ezairyu.mofa.go.jp/
2.大使館・総領事館等で直接申請を行う
カナダに住み始めてから、在外公館(総領事館、大使館など)へ直接足を運んで届出を出す事も出来ます。この場合パスポートだけ持参すれば、窓口で用紙を入手して必要事項を記入すれば終了です
カナダの在外公館ホームページ
- 外務省HP 在留届関連(用紙をダウンロードできます)
- 在バンクーバー総領事館
- 在トロント総領事館
- 在モントリオール総領事館
- 在カルガリー領事館
- 在カナダ日本大使館
SIN(Social Insurance Number)の取得
SIN(Social Insurance Number)とはカナダ政府が管理する社会保険番号の事を言い、カナダで仕事をして収入を得る場合に必要となるものです。言い換えれば、雇用主が給与を支払う時にあなたのSINを必要とするのです。その他にも色々な役割がありますが、ワーホリの方にとっては簡単に言うと「カナダで収入を得るために必要なもの」と捉えればよいでしょう。
従ってワーホリでカナダに来た人は、働く権利はあってもSINが無いと給料はもらえません。
ワーホリで来ても働く予定が無ければSINは不要で、逆に働かなくても持つことが出来ます。
申請方法
申請方法はESDCのウェブサイトからオンライン申請が可能です。
オフィスの場所
必要書類
- 申請書(オフィスで手に入ります)
- パスポート
- Work Permit(パスポートに添付された就労許可証)
銀行口座の開き方
口座種別
口座種別は主に二種類あります。通常はChequing口座を一つ持ち、人によっては追加でSaving口座も持つ事も考えられます。ここでは一般的な口座種別を紹介します。(ただし細かいプランは各銀行によって異なる場合があります)
Chequing Account
日本で言う普通口座に小切手発行の機能が付随したスタイルの口座です。日常的な引き落とし・預け入れを自由に行えます。ただし指定回数以上の引き落としは手数料が発生するのが一般的です。
また小切手の発行が出来るのが特徴です。毎月の最低残高を満たさないと月数ドルの管理費をとられるのが通常です。始めに残高ゼロで口座を開いて後で日本から海外送金する場合、初めの月はとりあえず手数料を払う事になります。また一日の引き落とし額上限も設定さています(500ドル程度)。
Saving Account
日本で言う定期預金口座にあたります。引き落としの予定が無い高額のお金がある場合は利用するとよいでしょう。一般的に日本よりも高い利子が毎月支払われます。管理費は残高に関わらず通常発生しませんが、引き落としには制限がかかります(例:2回以上の引き落としは手数料がかかる等)。その他、細かいサービスはプランによって異なります。
開設に必要なもの
- 二種類のID(一つは写真付)
- 住所
- クレジットカードがあれば、なお可
口座開設には通常二種類のID(身分証明書)が必要です。 一つのIDは写真付きである必要がありますが、二つ目のIDは様々な物が利用出来ます。ワーホリの方は通常「パスポート」と「ビザ(Work Permit)」を持参すれば問題ありませんが、ビザにはサインが無いのでクレジットカードの提示も求められるケースもあります。
また住所も提示する必要があります。従ってホステル等で一時滞在中の場合は作れません。ホームステイ先の住所でも構いませんが、ここに銀行のカード等が送られてきます。
どこの支店で開くべきか
口座はどこの支店に作っても問題ありません。一旦口座を作ると、その後その銀行へ足を運ぶ必要はほとんど無いので、家から遠かったり他都市にあってもまったく問題ありません。口座閉鎖もどこの支店でも出来るので、たとえ他都市へ引っ越す予定があってもわざわざその都市の支店に口座を持つ必要はありません。
口座の閉鎖
前述しましたが、口座の閉鎖は通常どこの支店でも出来ます。ただし注意点としてHold期間というものがあり、最後に入金をした日から一定期間は口座を閉じる事が出来ないというルールがあります。具体的な日数は銀行によるので、直接お問い合わせ下さい。おおよそ最後の入金から一週間くらいと考えればよいでしょう。引き落としはHold期間に影響しません。帰国が迫り口座閉鎖を考えている人は入金履歴に気をつけましょう。
なお、TD Canada Trust銀行の日本語窓口(バンクーバー)では、帰国後にFAXで「残金の送金(日本へ)」と「口座閉鎖」を同時に申請出来ます。従って口座や残高はすべてそのままで帰国して後で処理・・という事も可能です。用紙は日本語窓口へ直接お問い合わせ下さい。
仕事の探しかた
仕事情報はどこに?
カナダでは、アルバイトから一般就職にわたり様々な求人情報があり、いくつかの手法で入手できます。
多くの場合は、インターネットの掲示板、街中の掲示板、新聞、又は店舗の張り紙などが中心です。
その中でも人材カナダは、インターネットのリアルタイム性を発揮しどこよりも新しい仕事情報を掲載中!
日本人の募集を中心として、カナダ全体の求人情報が集まっています。
また、単なる仕事情報だけでなく、メンバー登録をしていただければ各種レジュメ作成機能を無料でご利用いただけます。
あなたの仕事探しを全力でお手伝いします。是非奮ってご利用下さい!
インカムタックスリターン
タックスリターンとは
日本で言う確定申告と同様で、その年度に支払った税金には通常余剰な金額が含まれており、その払いすぎた税金の払い戻しを受ける事を言います。日本では殆どの場合雇用主が年度末調整を行うので本人が確定申告をする必要はありませんが、カナダでは給与を受けた本人が自分で申告をする必要があります。
申告の対象となるのは、カナダ市民・永住者、ワーキングホリデービザ、ワークビザでカナダに居住している方となります。
申告に必要なもの
下記の書類が必要となります。(必要に応じ他の書類がひつようとなるケースもあります) なお1月あたりから郵便局や税務局などで「T1 General」という申請書一式が用意されますので、そこで申請に必要な書類が手に入ります
- SIN (ソーシャルインシュランスナンバー)
- T4(源泉徴収票:2月中に雇用主が作成します)
- 家賃・部屋代などの領収書 ※ オンタリオ州居住者のみ
- 授業料領収書・バスパス・メトロパスとその領収書など
申告の手続き
T4などの提出書類ともに、4月末日までに申請をする必要があります。書類の記入はやや複雑ですが、手順を確認すれば本人でも十分できるものです。又はインカムタックスリターン申請の代行業者もあるので、手数料を払ってそういったサービスを利用する方法もあります。
申請書の提出後、4~6週間で査定の通知書が郵送され、払い戻し金となる小切手が同封されています。払い戻しの方法をDirect Depositとした場合、払戻金は指定した銀行口座に直接振り込まれます。