レジュメとは?
レジュメとは、自分という商品を企業に売り込むための営業ツールです。どんなにいい商品でも、宣伝方法が下手なら商品はなかなか売れません。
ここカナダでは謙遜は避けましょう。自分がどれだけ優秀な人材であり、どんなふうに貢献できるかを、企業に堂々とアピールしましょう。
- 企業にとって役立つ人材として、自分の能力を最大限アピールする。
- 自分のセールスポイント(社交的、明るく前向きな性格など)を売り込む。
- 自分の意見を的確に表現することができるという自己表現能力をアピールする。
履歴書とレジュメの違い
年齢、性別、既婚、未婚、子供の有無家族構成、健康状態は書きません。他にも一般的に自分の不利となるような情報は書きません。また写真も添付しません。履歴書と違い、形式にとらわれないレジュメの方が自由で自己PRをしやすいのです。
これだけは知っておきたいレジュメの暗黙のルール
レジュメの長さ
原則的に1ページに、経歴・資格・特殊技能などを簡潔にまとめる。
用紙のサイズと色
レターサイズが基本。白かアイボリーの上質紙を選ぶ。A4は使いません。
記入方法
文レジュメの場合手書きは避け、必ずパソコンで作る。又、字体も文字化けを防ぐため日本語の字体をさけ出来るだけ一般に使われるArial, Century, Times New Romanが適切。
誤字・脱字
スペルミスのあるレジュメは、選考枠から外される可能性が大きい。完璧な英文に仕上げよう。スペルチェック機能を使ったり、ネイティブスピーカーの方にみてもらおう。
レイアウト
用紙の上下左右が空きすぎていたり、詰まりすぎていては読みにくくなる。美しくレイアウトされたレジュメは、それだけで見てもらえる可能性がアップする。丁寧に作られていれば応募者のヤル気や気くばりが感じられ、要領よくまとめられていれば文書作成能力が高いと受けとってもらえる。
レジュメアドバイザーが素人レジュメを徹底添削!
成功レジュメの書き方を全て伝授します!
毎日沢山のレジュメを拝見していますが、これでは企業に目さえ通してもらえないだろうな・・・ というレジュメも多く見かけます。
今日はその「目さえ通してもらえない」代表的なレジュメを添削しながら、日本人が陥りやすいミスをとりあげますので、ポイントを掴みましょう。
初めてレジュメを書く人は履歴書との違いに誰でも戸惑うものです。協力して下さったH・Y さんには、添削後、成功レジュメに書きなおしてもらいました。訂正前と、訂正後を比べて見てください。
履歴書は書いたことは何度もあるのですが、レジュメを書くのは初めてです。
訂正前のレジュメは自分なりには、努力して書いたつもりだったのでですが、沢山添削されてしまいました(笑)。
しかし、自分では絶対に気づかないミスが沢山あって、履歴書とレジュメの違いに驚きました。
訂正後の完璧なレジュメを、早く就職したい企業に送りたいです!ありがとうございました!
レジュメ提出者 H・Yさん
訂正前
訂正後
では、ここで、添削のポイントも兼ねて、失敗しないレジュメのスタイルをご紹介しましょう。
失敗しないレジュメの書き方法則
ワードで作る場合は、あらかじめ、レジュメのスタイルに設定しておきましょう。
Name and Address(氏名、連絡先)
- 名前、住所、電話番号、Eメールアドレス
- 名前:名前を先に名字を後に書きます。
- 名前と名字の最初の文字は大文字をつかい名前と名字の間にはスペースをあけましょう
Objective(目的、希望職種)
- 今までの学歴、経験をいかせる職など。
Work Experience(職歴)
- 最近の職歴から古い職歴へと記入する。
- 職歴に、インターンシップ、ボランティア活動も記入できる。
- 全ての職歴を書く必要はないが、応募する職種によって生かせそうなものは書こう
- 通常3つの職歴で十分。
- 会社名、ポジション名、期間、職務内容
Education(学歴)
- 新しいものから順に記入。最終学歴、もしくは大学以上を記入(期間、学校名、専攻、場所)
- 専門学校、応募ポジションにつながる学歴は記入。
Skill(スキル)
- パソコンスキル、TOEICの点数など(スコアが低い場合は書かない方が良い。)
- スキルや資格は何でも書けばいいというものでもありません。応募する会社やポジションに有利なスキルを絞ってアピールする事が大事です。
- 語学や、コンピュータースキルが堪能な場合はSkill とは別に、Language Skills . Computer Skills と分けて具体的に書きましょう。
Interest(趣味)
- 職歴があまりない人は個人的にアピールできることを具体的に書きましょう。
レジュメをもっとパワーアップさせるポイント
キーワードを入れる
応募する企業の募集広告で使われているキーワードをレジュメの中に盛り込もう。大手企業になると、コンピューターでレジュメを処理するところも少なくありません。企業が求めているキーワードが含まれていないレジュメは見てももらえないところもあります。
カタカナ英語に注意!
スタッフと言う英語は、日本語の意味とは違い、グループ全体のことを指します。例えば、marketing staff は、マーケティング部署という意味になります。マーケティングの部署にいたことを言いたければ、marketing assistant, marketing coordinator などが適切です。
またプランナーという言葉もWedding planner 、Urban plannerのように、一部の職業では使われますが、単独で企画をしていたという意味では使われません。
ポートフォリオ
クリエイティブ系の企業に応募する場合は、自分の作った作品(ウェブページや、画像、アニメーションなど)は、オンラインで閲覧できるように、URLを記載しておきましょう。百聞は一見にしかず!自分の実力を企業に見てもらうチャンスです。
アクション動詞
職歴などを述べるときは、受動的な言葉は避け、できるだけ、強い言葉や表現を使います。アクション動詞を含め、具体的に何をどうしして、結果はどうであったのかを書きましょう。
では最後に、基本的なレジュメの書き方がわかったら、完璧なレジュメを目指すべく、以下のことを肝に命じて、生きたレジュメを作りましょう!
【其の一】相手の企業を熟知せよ!
応募先の企業を熟知することが何よりのステップです。徹底的に調べて、どんな質問にも答えられるようにしましょう。
【其の二】自信を持ってアピールを!
自分のことを謙遜して話すのが日本文化ですが、カナダの企業にレジュメを送るときは、そのような考え方では、逆効果です。いかに自分を優れた人間に見せるか、魅力的に印象付けるかということを意識しましょう
【其の三】余計なことは書くな!
優れたレジュメに大切なのは、一貫性と簡潔性です。ごちゃごちゃと余計なものまで書いてあるレジュメは印象は薄くなってしまいます。まずひとつの「テーマ」を決め、そのテーマにそったレジュメ作りを心がけましょう。
ポジションに関係のないスキルや資格、趣味・興味に至っては、れじゅめには不要と考 えてください。
【其の四】オリジナルのレジュメを書くべし!
オリジナルのレジュメを書くためには、自分で作成するのが一番です。また、表現に関していうと、読んでいて心が動かされるような表現を心がけましょう。
【其の五】相手の気持ちを考える!
一日何十人ものレジュメを見る担当者の立場にたって考えることが大切です。フォントの大きさやスタイルなどでアクセントをつけて目に留まりやすいレジュメにする、個性を表現する、読み疲れないレジュメにする、カバーレターにお礼を書くなど、読んでいて気持ちのいいレジュメを送りましょう。